【開催レポ】空き家・空き店舗活用促進セミナー Vol.2
空き家・空き店舗に関して先進的な取り組みを行っている方をお招きして開催する「空き家・空き店舗活用促進セミナー 」。
第2回目である12月17日(火)の講師は、空き家を”スナックする”会 主宰 / 合同会社パッチワークス 代表の薩川 良弥さんでした。
東大和で地域活動をしている方、東大和で起業したい方(物件を探している方)、そして他の地域で空き家・空き店舗対策のグループに所属している方という多様な参加者さんの下、第二部の交流会も併せて「空き家・空き店舗活用を中心にした地域活性化」について、非常に熱い意見交換が行われました!
場を通じて、色々な人と出会う
調布のコワーキングスペースに関わっていた薩川さんは、そこで出会った人たちと一緒に、2015年に『まちをリデザインする組織「合同会社パッチワークス」』を設立。
その後、「ねぶくろシネマ」「いっぴんいち」「こどものしゅうかつ」など多数のプロジェクトを手掛けてこられました。
また個人としても「空き家を”スナックする”会」を主宰する他、「リノベーションスク―ル」や「TeiP Scool」の運営などにも関わっていらっしゃいます。
そんな薩川さんが大事にしていることは「場を通じて色々な人と出会う」ということで、1つ1つの出会いを大切にされているそうです。
空き家を”スナックする”??
薩川さんが考える「スナックする」ということは、お客さんも一緒になって参加出来るということ。
一般の飲食店では、「お店の人とお客さん(与える側と受け取る側)」の境界線が明確ですが、スナックでは、ママが忙しい時に、お客さんが自分でお酒を作ったりも(笑)
そのため、空き家を”スナックする”会でも、参加する間口を常に開くことを意識し、最初に深大寺の空き店舗を大掃除した際も、参加者を募ってみんなでキレイにしたそうです。
そして、クラウドファンディングを活用してキッチンを改修。
現在は、ワークショップや飲み会(交流会)、またマーケットなどの用途で活用しているそうです。
オーナーさんの気持ちを動かすことが重要
空き家・空き店舗を活用していく上で大事なことは「オーナーさんの気持ちを動かすこと」。
賃貸市場に出ていない空き家・空き店舗を、いきなり借りることは出来ない為、まずは空き家・空き店舗のままで盛り上がっている状況を作ること、そしてオーナーさんとの関係を構築していくことが重要になってくるとのことでした。
とはいえ、賃貸市場に出ていない空き家・空き店舗を使わせてもらうことは簡単ではなく、薩川さんも、100件くらいにアプローチして、話が出来たのが3件ほど。そして話に乗ってくれたのは、唯一「深大寺いづみや」のオーナーさんだけだったとのことでした。
空き家・空き店舗を活用することは簡単ではありませんが、行動しなければ何も始まらないため、興味ある人は、まずは「登記簿などを使って調べる&色々な人とつながること」を行っていくと良いそうです!
薩川さんを囲んでの交流会を行いました
1時間のセミナーのあと、薩川さんを囲んで交流会を開催しました♬
多様なバックグラウンドを持った皆さんが、自分なりの「まちづくり」「地域活性化」について活発な意見交換を行いました。
薩川さんは「まちづくりは人づくり。ハードだけでは限界がある=衰退するため、人を育てていかなくてはいけない」と話されていました。
このセミナー&交流会も、まさに「人づくり」のために開催しましたので、ご参加いただいた方、おひとりおひとりが活動することで、この地域が活性化していくと嬉しいです。